ANAのプレミアムクラスに乗った無職おっさんのレビュー

先週末に鳥取県に行ってきた。

金持神社への初詣と特急やくもの期間限定色(スーパーやくも色、国鉄色、緑やくも)の撮影が主な目的だ。

朝4時起きで羽田へ向かった。羽田から鳥取県の米子空港へ行く便に乗るためである。

羽田に近づくにつれて始発とは思えないくらい混んできて普通に立ち客がいた。

ところで今回なんと人生で初めてANAのプレミアムクラスとかいうものに乗った。

当初はいつも通り早割のエコノミーを予約したのだが、2日前くらいにANAから「プレミアムクラスめっちゃ空いてるから乗らへん?ちょっと安くしとくで?」という内容のメールが届いた。

「前日までに座席変えたら7000円追加で乗れまっせ」と確かに高くない気がするけど決して安くもない金額を提示された。

空席情報調べたら20席以上あるプレミアムクラスの席がたった一つしか埋まっておらず、そら安くするから誰か乗ってよキャンペーンするよなと思った。ちなみに数回同じ飛行機の便に乗っているのだが、プレミアムクラス乗らへん?というメールが来たのは今回が初めてである。

空いてたし何事も経験と思って人生初のプレミアムクラスに乗ることになった。昨年末で仕事を辞めて現在無職のおっさんがプレミアムクラスに乗るとかちゃんちゃらおかしいが。

搭乗までの間、空港内にある「ラウンジ」とやらが無料で利用できるとのことだったのだが自分の乗る飛行機の搭乗口が空港内バスで移動しないといけない場所だったため実質20分程度しか利用できなかった。

高そうなウイスキーとかを入れるような上等なグラスに、ネカフェのドリンクバーでも飲めるジンジャーエールを入れて「わーすげー高そうなお酒に見える!!!ただのジンジャーエールなのにwww」とキャッキャしながら飲んでたらあっという間だった。実にもったいない。スマホの充電すらまともにできなかった。

よく考えたらこういうラウンジって時間とお金に余裕のある金持ちが使うべきものであって、始発電車で羽田にやってきて早朝便に乗るような客が使うものじゃないなと思った。なぜならラウンジでゆっくり過ごす時間がないから。早く来るにも限界があるし。

さて搭乗の時間である。なんせ「プレミアムクラス」なので一般客よりも早く飛行機に乗れる。これは実に気分が良かった。

座席はでかくて目の前に自分専用のタブレットがあってひじ掛けにはなんやらいろんなリモコンがついていた。

座ってすぐに若くてきれいな女性の客室乗務員さんが自分に直接挨拶に来て面食らってしまった。ここまでするのかプレミアムクラスって。

あなたが今こうして「到着までのお時間わたくしがお世話いたします」と超丁寧に挨拶している目の前のおっさんはただの無職なのである。

金持ちでもなければ現在まともに仕事もしていない、スヌーピーのスウェットにチノパンというおおよそプレミアムクラスにふさわしくない格好した無職のおっさんにここまで丁寧に挨拶してくれるとか神かと思った。

離陸してからしばらくしてサンドウィッチとスープが来た。プレミアムクラスはタダで朝食が食えることにここ一番に感激した。飛行機内でものを食べたのは実はこれが初めてである。しかも超うまい。食べた瞬間思わず笑うくらいうまい。

とはいえ、しばらくすると何もやることがなくてただひたすら外の景色を見るもその日はかなり天気が悪くひたすら雲海を眺めるだけだった。

あとはちょくちょく目の前のタブレットで今どの辺を飛んでるのかチェックしたりと別にエコノミーでもできるよなこれ・・・といったことしかやってなかった。

プレミアムクラスに乗って感じたメリットは搭乗前にラウンジでタダで飲み物が飲める、座席が広くて座りやすい、客室乗務員さんがわざわざ挨拶に来る、タダでおいしい朝食が食えるといったところだろうか。

ただ到着までしっかりお世話しよう御用を伺おうとするためか、常時通路を客室乗務員さんがうろついててちょっと落ち着かなかった。

しかも最初のほうに書いたようにその時乗った米子行きのプレミアムクラス、自分含めてたった5人程度しかいないくらい超空いてたのでめちゃ頻繁に来るのである。

飲食店によくある呼び出しボタンで十分だと個人的には思った。

ただ普段からプレミアムクラスで移動できるような大金持ちとか上流層な人々は直接御用伺いに来るのが常識だろ!客にわざわざお呼び出しさせるんじゃねえ!とか思ってたりするんだろうか。僕は金持ちでも上流層でもないのでわからない。

搭乗時に優先的に飛行機に乗れたので、米子空港に到着しても当然のように優先的に早く降りれた。これも実に快適で良かった。

エコノミーだと前を歩く客がアホほど荷物持ってたりしてそれが座席に引っかかったり移動に手間取ったりで降りるまでに時間がかかることが多いのだが、プレミアムクラスは通路が広いうえに人数も少ないので驚くほど早く降りれるのだ。

こうして人生初のプレミアムクラス移動は幕を閉じた。

米子から羽田へ帰る便もプレミアムクラス超空いてるけどどないでっか?安くしときまっせというメールが来てたのだが、ぶっちゃけ一回乗ったら十分だわと思ったので帰りは普通に当初予約していたエコノミーで帰った。

今後またプレミアムクラスというものに課金して乗るかというとその可能性はかなり低いだろうなと思う。サービスが良くなかったとかでは決してない。

なぜなら場違い感がすごいし何かと丁寧すぎて恐縮するし、あと何より国内移動で飛行機に乗る時間ってどこに行くにしてもせいぜい1時間程度なので、そんな短時間の移動に課金するのもなぁといった感じである。

まあ良い経験にはなったと思う。

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