また一つ誕生日を迎えておっさんになった

また一つおっさんになった。35歳。

我ながら自分の年齢にドン引きしてしまう。

会社が創立35周年となれば、もうかなり経営が安定した歴史のある会社に見られるし商品やサービスが誕生から35周年となれば、かなりのロングセラーである。

また世の中の世論調査でも20歳から34歳まではいわゆる「若者」に分類されている。

つまり僕はついに「若者」の枠から外れる年齢になったということだ。

それだけの年齢を重ねることが出来たというのは素直に喜びたいところである。

35年の人生において99%以上はお金に困る、あるいは食うのに困るレベルの貧乏生活だったので何度も社会的に死にかけたし、今まで人には一切言ってこなかったがバイト先の人間関係のトラブルに巻き込まれて自らgo to heavenしようとしたこともあった。

物心ついたころから実家はお金がなかったし、大学受験は失敗するわ、就活の時期にリーマンショックやら東日本大震災による不景気で新卒の就職に失敗し、30代の入り口あたりまでブラック企業で消耗する羽目になった。

まともに人並みにやっと食えるようになったのは、ここ2,3年くらいの話である。

それまではブラック企業で人の何倍も働いて人並み以下の生活しかできなかったり転職活動がうまくいかないうえに、つなぎのバイトすら全く採用されず全財産が冗談抜きで100円未満の状態になったことは一度や二度ではない。

今ざっと振り返っただけでも、ザ・クソ人生なのだが見方を変えればこれだけ不運に見舞われても35歳の誕生日を迎えることが出来ているという事実を見ればある意味すさまじい強運だとも我ながら思う。

周りを見ても学生時代に陽キャだったやつが社会人生活につまづいたり、精神病にかかってしまったりして実家でヒキニートしていたり、とっくの昔にあちらの世界に旅立っていたりしている奴が思いのほか多い。

30歳を超えて健全に五体満足で人生を続けるということは、案外当たり前のことではないのかもしれない。

僕は今までの人生で3回占い師に見てもらったことがある。

実際に自ら進んで見てもらったのは1回で、もう一回は会社の同僚に半ば強引に連れていかれたやつで、もう一回は初めて参加した街コンの企画でお試し価格500円で見ますよっていうやつだった。

それぞれ違う人に違う方法で見てもらったはずなのだが、面白いことに3人とも僕に対して「かなり強運な人」と言った。

そういわれるたび「どこが強運やねん散々な人生やぞインチキ占い師め」と心の中で反発していたのだが、えげつないほど不運と貧乏にさらされても35年この世でしぶとく生き延びることが出来てるのだから今更ながら間違ってなかったのかなと思う。

20代の後半から30代の入り口あたりまでは、ブラック企業でメンタルをやられた挙句転職先もつなぎのバイトも決まらないまま、ついに持ち金が底を尽き、実家でヒキニートをしていた。

ロクに働かずニートというのは経験したことがある人なら分かってもらえるだろうが、ものすごくしんどい。

働いてないくせにしんどいとは何事かと思うだろうが、周囲の目と自責の念に24時間365日苦しめられるのだ。

あの時はホントにしんどかったし何度死んだじいさんばあさんの世界へと旅立とうと考えたことか。

そんな生活の中でもなんとか努力で事態を打開しようと資格を取ったり転職活動していたのだが、どれも結局実を結ばずヒキニート生活4年目に自分の人生があまりにもうまくいかないことにキレて関東に半ば家出する形で実家を出たことが結果として人生の改善につながった。

自分の努力不足ではなく単に自分のいた環境があまりにも悪かったのだ。

そんな経緯で今はようやく人並みに飯が食えるようになったし、趣味にもお金を使えるようになって実にありがたい生活を送らせていただいている。

しかしまた将来元の貧乏生活に戻ることも十分あり得るし、どっかで精神や身体を壊すかもしれないし
将来に不安がない状態とは全く言えない。実際大学時代に精神科にかかって双極性障害と診断されてるし。

ただ今はとりあえず35年もこのろくでもない世界で生き残ることができていることのありがたさをかみしめたいと思う。

そして僕の命をかろうじてこの世につなぎとめてくれている推しの皆様にすこぶる感謝!!

僕が一度go to heavenしかけたときに思いとどまることができたのは、命の大切さとか周囲の人々がどうこうではなく自分が旅立てば推しのイベントやライブに行けなくなるという当たり前すぎる事実だった。

一度応援すると決めた人はどちらかが死ぬまで、あるいは活動しなくなるまで応援し続けるということを僕は決めているのだがそう考えるようになった最大のきっかけが上記のことだった。

この人たちがいなければ僕はとっくの昔、20歳そこそこで社会に絶望してあちらの世界に旅立っていたはずである。命の恩人といえよう。

話がかなり脱線したが、無事誕生日を迎えることが出来たことに感謝しつつ今日は過ごしたいと思う。

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