引っ越しバイトの思い出

引っ越しシーズンである。

せっかくの引っ越しシーズンなので(?)引っ越しバイトの思い出を書いていきたい。

引っ越しバイトのここがヤバかった

大学生になってすぐにバイトを探すも、なぜかどこもかしこも不採用連発だった僕は日雇いで引っ越しのバイトを一時期やっていた。
(大学入学後半年以上コンビニやら飲食店やらその他もろもろ不採用でバイトが決まらなかった)

今はもうないが某大手日雇い派遣バイト経由で引っ越しバイトをやっていた。

一日働いて大体日給6000円台後半くらい。時給800円でも高時給の部類に入るくらい最低賃金が安かった時代のことである。

しかもやたら片道の電車賃が1000円前後かかるような遠い現場に行かされることが多く、それでいて交通費支給がなかったので実質手取り4000円程度であった。

今考えるとよくやってたなと思う。

派遣の日雇いバイトで行くので、重たいものや運びにくいものは社員さんや直接雇用のバイトが運ぶので仕事自体はそれほどキツイものではなかった。

しかし、それ以外のことでキツイことが多かった。

まず集合場所に向かうと、すでにトラックが止まっていて今からすぐ現場に行くからとトラックの荷台で移動しながら着替えるように言われた。

ただでさえ動くトラックの中で着替える上に、荷台に窓などなく外の景色が全く分からないので急にブレーキがかかったりカーブに差し掛かるので、転倒せずに着替えるのは困難を極めた。

それでもなんとか着替え終えて現場に着くと、トラックの誘導を任されたのだがどれだけ大声で誘導しても「聞こえへんわぁ!ボケェ!!」という怒鳴り声が運転席から聞こえてくる。

派遣の日雇いバイトにトラックの誘導任すなよと思うと同時に、典型的なパワハラだなと今振り返って思う。

あと「絶対に荷物落とすなよ」と何度現場に行っても言われ、結局一度も荷物は落とさずに仕事を完遂したわけだがもし一回でも落としていたらどうなっていたことだろう。まあ裏でボコボコにされてたに違いない。

あと同じように派遣の日雇いバイトで来る他の大学生が、性格ゆがんだ連中しかいなかったこともキツかった。ここでは書かんけど。

引っ越しバイトのここが良かった

とはいえ、良いこともあった。

よくあったのがお客様から差し入れをよくいただいたことだ。

お菓子やらドーナツやらをお客様に頂くことが多かった。

それを自由に持って帰っていいぞと社員さんに言われ、貧乏学生だった僕はそれを夕ご飯がわりにしたことがよくあった。

学生時代はホントにお金がなく、こういったもらいものだったり後にやる駅員バイトの先輩にご飯を奢ってもらったりしてなんとか生き延びた。

引っ越しの仕事は世間的にキツイ仕事だという認識があるので、とにかく差し入れはたくさんいただいた。というかほとんどのお客様が用意してくれてたのでは?と思うくらいだ。

これで交通費も自己負担ではなかったら悪くないバイトだったと思う。

あと今考えても不思議なのだが、4回目くらいに現場に行くとそれまで何をやっても怒鳴り散らしていた社員連中が急に180度態度を変えてフレンドリーに接してくるようになった。

おそらく数回現場に来たので、直接雇用しようという意図だったのだろう。

あまりにも急に態度が変わったのでただただ驚きだったが、それまでにかなりひどいことを言われたりパワハラまがいのことをしてきてたので最後まで心を許すことはなかった。

結局引っ越しバイトは、遠い現場ばかり行かされるから交通費がかさんで手取りが少なかったことと、秋ごろにようやく私鉄の駅員バイトに採用されたのを機に辞めた。

学生ではなくなってかなり時間が経つが、初めてやったバイトで強く印象に残っているのでこの時期になると思い出してしまう。

今だったら当時よりずっと時給上がってるだろうから、今自分が学生だったらまたやってるだろうなぁ。社会人となった今はもう二度とやるかと思っているが。

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