新卒で入った会社で初めにやった仕事がヤバすぎた話

4月1日、新年度である。

もう社会に出て結構な年数経っているのだが、何年たっても新卒入社した会社の記憶というのはなかなか忘れるものではない。

特に僕が就職した時期は、リーマンショックやら東日本大震災やらでお先真っ暗な超不景気なときだったので何と大学を卒業する年の3月半ばまで就職先が決まらなかった。

当然卒業旅行など出来るはずもない。そもそも不景気すぎてバイトも全然なく、お金もなかったので時間が合っても行けなかったのだが。

軽く100社以上の会社に応募してはお祈りメールを回収することを何度も繰り返し、やっとのことで新年度が始まる直前になんとか関西のローカル企業に採用された。

今でこそ第二新卒だったり、不景気で就職できずに社会に放り出されてもさまざまな救済措置だったり
支援がある。

しかし当時は新卒で就職できなかったら中途採用枠で応募するしかなくなり、救済措置や支援など全くなく社会人経験ゼロの人間が中途採用枠で採用されるわけがなく実質人生詰みになる時代だった。

なのでギリギリで新卒入社が決まった時はとても嬉しかったのだが、その会社で入社して最初にやった仕事がいまだに忘れられないので記事に書いていきたい。

普段優しい人を怒らせるとガチでヤバいことを思い知った

本社での研修を終えて現場配属された日のことだ。

上司や先輩社員の紹介をしてもらって、雑談していた時のことだ。

その営業所は比較的年配の人たちが多く、20代前半の僕と同期はかなり手厚く迎えていただいた。

良い人そうな人たちばかりだ、仕事キツそうだけどここなら大丈夫だなと安心していた時だ。

営業所にお客さんがいきなりやってきた。

明らかに怒っており、実際サービスに対するクレームだった。

僕が新卒で入った会社は、大手新聞販売店を経営する会社でクレームの内容は新聞取ってくれたら
こんな特典あげるよあんなサービス提供するよといったことに関するものだった。
(詳しく書くと炎上しかねないので書かない)

よっぽど怒っていたのか10分たっても20分たっても怒りが収まらない様子だった。

はじめは所長がずっと申し訳ありませんと謝罪したりして場を何とか収めようとしていた。

しかし全く怒りが収まる様子がなく、ついにお客さんが

「○○(新聞取ってくれらもらえるモノやサービス)なかったら新聞なんか取らんのじゃ!!新聞なんかいらんねん!!」

とぶち切れた。

その時、その営業所で一番温厚そうなおじさん社員(実際温厚な人でかなりお世話になった)が

「テメー新聞をなんや思とんねん!!!!」

と怒鳴り、その客につかみかかった。

僕と所長がすぐに間に入って先輩社員とお客さんのつかみ合いのケンカを止めに入った。

その場は何とか収まったが(結局お客さんの怒りは収まることなく帰った、そりゃそうだ)社会に出て一番最初にやった仕事が先輩社員と客のケンカを止めに入ることという何とも不名誉なものになってしまった。

不名誉な一方で誇りに思ってる自分もいる

新卒で入った会社で最初にやった仕事が先輩社員と客とのケンカの仲裁だったという人がこの日本社会にどれだけいるのだろうか。

おそらく僕くらいのものではないだろうか(たくさんいても困るが)。

どこの新卒社員よりも不名誉ではあるが、一方で激レアな経験をしているわけでその点誇りに思っている自分がいる。

また新卒入社した会社でこんな経験をしたせいで、これ以降転職してもあの時の修羅場に比べたらマシと思えるようになった。

ちなみにその現場にはもう一人同期がいたのだが、彼はケンカを止めに入るわけでもなくその場でぼうぜんとしていた。

その事件のあと何でケンカ止めに入らなかったのかと僕は同期に怒ったのだが、かなり後になってその同期から「あれはかなり理不尽だと思った」と言われた。

当時は目の前で客と先輩社員が殴り合いしてるんだから止めに入れやと思ったのだが、今考えると確かに理不尽である。

そんなシチュエーション予想外にも程があるからだ。

そういうわけで新社会人に向けて、こういうヤバい経験した人間もいるから気楽に頑張れという意味でこの記事を書いた。

何の参考にもならないと思うが、目の前で客と先輩社員が殴り合いすることを考えたらたいていのことは小さく思えるのではないだろうか。

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