youtubeを通して何を言うかより誰が言うかという現実を痛感した話

youtubeの新着動画で自称「鉄道アイドル」による寝台特急サンライズ瀬戸・出雲の乗車レビュー動画が流れてきた。

何となく気になって視聴したのだが実に内容がひどかった。

個室だからといって大声で車両の紹介をしていたり、浴衣で車両の紹介をしていたり(ラウンジにいた乗客がめちゃ見てるのが映っている)とまあひどいものであった。

特にノビノビ座席利用時に乗車券と指定席特急券が必要というべきところを指定券と言っていたのは大問題だと思った(指定席券と指定席特急券は全く別物)

最近サンライズの乗車レビューをまるでインスタ映えを狙うかのようにyoutubeに動画アップする人が恐ろしく増えている。

聞くところによると繁忙期でもないのに、今は1か月前の発売開始後サンライズの寝台券がすぐ売り切れるらしい。完全にyoutubeの影響だろう。

僕はこの現象を広島東洋カープが連覇してた時に雨後の筍のごとく出現したカープ女子みたいなものだと思っている。

ホントに鉄オタな女性もいるんだろうが、僕が見る限りどちらかと言えば「動画映え」を狙うために鉄道を利用しているようにしか見えない。

実際内容がこれだけ非常識で間違った情報を伝えていても、再生数は1万を超えていてコメント欄も好意的なものばかりなのだ。

つくづく「何を言うかより誰が言うか」をこれでもかというくらい表している。

僕がどれだけ元駅員の立場で正確な情報や知識を持って同じようにサンライズ乗車レビュー動画を作ったところで再生数など稼げないだろう。

個性だの多様性だの人間中身が大事だの、きれいごとをどれだけ並べたところで最終的には「何を言うかより誰が言うか」という厳然たる事実をyoutubeを通して痛感させられるとは。

こうやってネット上には本当っぽいウソやデマや非常識が浸透していくんだろうなと思った次第だ。

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