Vtuberの概要欄を見ると人によっては山ほど禁止事項や注意書き、「お願い」が表記されている。
それについて以前から思っていたことをまとめてみる。
禁止事項や注意書きを増やすことの無意味さ
僕はプロ野球だったり鉄道だったり、あるいはラジオ視聴だったりと他のコンテンツも好きで消費しているから比較できるのだが、Vtuberほどコンテンツを消費する側に対してあれこれ注文つけるコンテンツはない。
コンテンツを消費する側が、そのコンテンツに対して様々な意見や感想、あるいは楽しみ方を持つのかは自由である。
そして消費する側の自由な意見や感想、楽しみ方による洗礼を受けて世の中に残るコンテンツというのは磨かれ発展してきたのである。
それを自分勝手な、独りよがりな考えでもってコンテンツを消費する側に対してあれをするなだの、これをやれと禁止事項やお願いという形でファンに対して注文を付けることは、すなわちそれ以上のコンテンツの発展を自ら拒否するようなものである。
もっとも、コンテンツを消費し直接的間接的にお金を落とす存在であるファンに対してあれこれ注文をつけられるほどあなたのコンテンツは立派なものなんですか?コンテンツを消費する「客」を選べる立場なんですか?という話だ。
反撃されないという安心感ゆえに傲慢になりがち
別にVtuberがコンテンツを消費する側に対してあれこれ思ったり、行動したりするのは自由である。
しかし、その言動や行動、自分の実名や本来の姿や顔をさらしたうえで同じことできるのかと聞いてみたいものだ。
まずできないはずだ。
Vtuberというのは雲隠れして逃げようと思えば簡単に逃げられるし、以前は別の姿で芸能活動をしていたとか、自宅住所をさらすレベルの大ポカでもやらない限り本人が特定されることもない。
つまりファンに対して強気に出たり傲慢になっても反撃される心配がないのだ。
反撃されないとなると人間いくらでも傲慢になるものである。
僕はVtuberだけでなくいわゆる一般的な(この言い方が適切かはわからないが)youtuberの動画や配信も見ることが多い。
その時にいつも思うのだが僕が見る限り、概要欄をリスナーに対しての禁止事項や注意書きで真っ黒にしているyoutuberが全然見当たらないのだ。
顔出しして動画を上げたり配信したりしている以上、もしファンに対して反感を買うような言動や行動をとれば、ファンから反撃されるリスクがあるからである。
反撃されるリスクを負ってまで取るに足らない独りよがりな「お願い」で概要欄を真っ黒にする必要性がないのだ。
また僕は昔、電話営業と対面営業をやっていたことがある。
そこで思い知ったのだが、同じように客と接していても電話営業の場合は対面営業とは比べ物にならないくらいキツく当たられる。
顔が見えないし、相手は電話の向こうなので反撃される心配がないからだ。
なので人格否定レベルの暴言でも平気で言ってくる。その言葉自分の家族や友人にも言えるのか?レベルのひどい言葉を何のためらいもなく言ってくる。
しかし対面営業だと相手が目の前にいるので言いすぎたりやりすぎたりすると、もしかすると反撃されるリスクがある。
なので電話営業ほど客から強く当たられるなんてことはそうそうなかった。
もう一度書くが相手から反撃される心配がないと思うと、人間はいくらでも傲慢になるし攻撃的になるのだ。
ネット上の有名人に対する誹謗中傷などその典型例である。
多少誹謗中傷と言われても仕方ないような言動を取っても自分を特定されて相手から反撃されないと「思っている」から何を言ってもやってもいいと思うが故の行動だ。
しかし最近では誹謗中傷に対して法的手段を取り、加害者を特定して慰謝料を取るというケースが増えている。つまり「反撃される」リスクが高くなっている。
完全に誹謗中傷がなくなることはないだろうが、これから先減ることは確実だろう。反撃されるリスクの有無というのは人の行動をかなり変えるのだ。
概要欄を禁止事項や注意書きで真っ黒にしてるVtuberは今一度、ファンから反撃される心配がないからと傲慢になっていないか振り返ってみてはいかがだろうか。
最後に個人的な「お気持ち」ツイートを貼っておく。
そもそも概要欄に山ほど禁止事項や注意書きを書かないといけないくらい、質の悪いリスナーやファンを集めてしまっていることに関して反省したほうが良いのではないだろうか。
感想等いただけると喜びます