宅建士に合格しても登録しない人が多い理由がわかった話

昨年11月に合格した宅建士の証明書、宅建士証がやっと届いた。

宅建士は試験に合格しただけでは実務で名乗って使うことが出来ない。

実務で名乗って使うためには、宅建士証を発行してもらわないといけない。

しかしこれが実に手間と時間とお金がかかったのだ。

宅建士合格してから宅建士証の発行までどれだけ苦労したか書いていこうと思う。

宅建士資格を有効にするにはもう2ステップ必要

宅建士試験に合格してもすぐに宅建士を名乗って業務を行うことが出来ない。

宅建士を名乗って業務を行うためには

①宅建士として都道府県に登録する

②宅建士証の交付を受ける

という2ステップが必要だ。

これらが実に手間とお金と時間がかかった。ホントに苦労したのだ。二度とやりたくないレベル。

登録実務講習を受ける

宅建士登録は受験した場所の都道府県に登録する。

登録するには2年以上の実務経験(不動産勤務)か、国土交通省が指定する登録実務講習を受けて合格しないといけない。

ほとんどの人は実務経験なんてないので登録実務講習を受ける。

資格の専門学校(LECとかTACとか大原とか)でやってるので開催日程を調べて申し込む。

最初自分はTACで申し込もうと思ったのだが、合格してから申し込もうとしたらすでに満席になってて申し込めなかった。

後から知ったのだが受験後に合格を見越して登録実務講習を申し込む人がかなりいるらしい。

仮に不合格だったとしてもキャンセルできるとのこと。それを全然知らなかったので申し込み損ねた。

結局講習の開催日程が比較的多かったLECで申し込んだのだが住んでいる横浜は満席だったので千葉(!)まで行くことになった。しかも年明け早々。会社の冬休みを利用していくことになった。

早く申し込んでいたら新年早々千葉まで遠出する必要なかったのにと思った。

登録実務講習は2日間で主に宅建士の業務である重要事項説明書を実際に作る方法を学んで最終日の試験で合格して終了。

ぶっちゃけ宅建士試験とは比べ物にならないくらい試験は簡単だったので拍子抜けした。

ちなみに講習費用は22000円だった。高い。

しかしこれだけでは終わらない。

登録に必要な書類多すぎワロタ

登録実務講習を終えたら、今度は登録申請である。

この登録申請が今回一番大変だった。

まず必要書類をそろえるのが大変だった。

いちいち書くのめんどくさいので宅建協会のサイトを見てほしい。資格登録申請のところである。

https://kanagawa-takken.or.jp/association/qualification/procedure/

住民票や合格証書のコピーだけでなく、登記されてないことの証明書や身分証明書(マイナンバーカードや免許証などの本人確認書類ではない)などなどとにかく用意する書類が多すぎる。

東京法務局や本籍地のある役所に郵送で証明書や書類を請求するので郵便代や手数料が無視できない程度にかかったし、時間もかかった。

そして登録手数料。なんと37000円である。高すぎる。

何とか書類をそろえて郵送で宅建協会に送付。

個人情報がたっぷり詰まった書類を普通郵便で送るわけにはいかないので簡易書留。地味に高い。

そしてこの登録、完了するまでになんと申請してから40日から60日もかかるのだ。

なんでこんなに日数かかるのか不思議で仕方ない。

登録に必要な証明書類は一通りそろえて不備なく申請してるのに一体何に時間をかけているのか。

この登録に異常なほど時間がかかったせいで合格から宅建士証受け取りまで4か月もかかったのだ。

登録と宅建士証の発行が別手続きでワロタ

長すぎる時間をかけてようやく登録が完了したというハガキを受け取ってもまだ終わりではなかった。

なんと登録申請と宅建士証発行は別手続きなのだ。

37000円も登録申請費用として収めて、さらにまた宅建士証発行で書類をそろえて手数料4500円。

登録申請は郵送で行ったのだが、宅建士証発行は宅建協会に直接出向いて手続きした。

宅建士証発行したい旨伝えて必要書類を受け取り記入。手数料とともに提出。

登録は完了しているので10日程度で発行できるとのこと。

手数料の領収書の金額が間違っていた(!)というトラブルはあったがなんとか発行手続き完了(資格登録の金額と間違えたらしいのだが一体どうやったら4500円と37000円を間違えるのか・・・?)

発行手続きからちょうど10日目に宅建士証が郵送で到着。これにてすべて手続き完了した。

なぜ宅建士に合格しても登録しない人が多いのかよくわかった

宅建士の勉強をしているとき「宅建士に合格しても実務で使わない人や登録しない人が多い」という話をちょくちょく聞いててなんでだろうと疑問に思っていた。

今回登録してみてその理由がよくわかった。手間とお金と時間がかかりすぎる。

特にお金。

宅建士試験合格から宅建士証発効までにかかった費用をまとめると

①登録実務講習代22000円

②登録申請費用37000円

③宅建士証発行手数料4500円

なんと合計63500円。かかりすぎである。

これに宅建士試験の受験費用8200円をプラスすると71700円・・・。もう笑うしかない。

https://www.retio.or.jp/exam/siken_info.html

時間に関してはぶっちゃけ待てばいいだけだが、お金に関しては相当にハードルが高い。

そりゃ合格しただけで登録しない人が多いわけだ。

しかもこれには登録に必要な書類を請求するための手数料や郵送費等は含んでいない。

さらに僕の場合、登録実務講習の申し込みが遅れたせいで自分の住む横浜から千葉まで通うことになったのでその交通費も無視できない。

今ありがたいことに多少なりとも貯金できる程度の稼ぎはあるが、かつてのクソブラック企業勤め時代だったらとてもじゃないが宅建士証発行までたどり着くだけのお金を用意できなかった。

宅建士の勉強も大変だったが、宅建士登録と宅建士証発行はそれと同じかそれ以上に大変だった。

これから宅建士合格・登録を目指す人はぜひ参考にしてほしいと思う。

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